Piano - 『さよならドビュッシー』中山七里
はじめての習い事がピアノでした。
先生は友達のお母さん。教室は友達のおうち。
電子ピアノを買ってもらって、弾くのは楽しかった。
けれど、だんだんと 自分はそんなに上手ではないことがわかってしまって、
だんだんと楽しく弾けなくなって、発表会のために練習するようになって。
つまらないから辞めるなんて言えなくて、対して勉強していなかったくせに、受験を理由に習い事を辞めました。
こんばんは。冬眠する雪だるまです。
ピアノは未だに好きですが、人前で(家族の前ですら)、ピアノを弾いたのは中学3年生が最後だったと思います。
昔から、本当によく周りが見えて、自分より上手な人を見つけるのが本当に得意でした。
そうやって人と比べて、これはある程度上手くできるなと思ったものだけを残してきました。
ピアノは、そのなかで捨ててきたもののひとつでした。
中山七里さんの『さよならドビュッシー』は、もっと長い時間をピアノにかけてきて
同時に、同じように他者と自分を比べて苦しんできた遥が主人公です。
はじめてこの本を読んだ時、もうピアノから離れて久しかったのに、涙が溢れて止まりませんでした。
フィクションの物語なんだけれど、そんなミステリーのトリックはあって欲しくなかったと願ってしまった。
劣等感に苛まれて、居てもたってもいられなくなる。形は違えど、きっと誰にでも似たような傷はあると思います。
傷をきちんと癒すためには、染みたとしてもそこに消毒液を垂らすことは必要なことで。
悲しいだけで終わらないシリーズではあるので、みなさんにもぜひ読んで欲しいです。
イザヤ書 43:4
わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。だからわたしは人をあなたの代わりにし、国民をあなたのいのちの代わりにするのだ。
わたしも始め、あなたは神に愛されている! あなたには価値がある! なんて言われて、理解ができませんでした。
けれど今は、聖書を学んで、何が書かれているかを知って、本当に貴い事を教えてもらえたなと思っています。
そして、わたし自身にもちゃんと価値があるんだなと、思えるようになりました。
このブログを読んだ誰かの劣等感が、少しでも軽くなることを祈ります。
それ、ちゃんと捨てたら、羽根が生えるよ。
それではまた。
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