Fahrenheit - 『華氏451度』レイ・ブラッドベリ

皆さんがお持ちの書物は違法物品となりました。
さぁ、焼却処分してください!
さもなくば、

こんばんは。冬眠する雪だるまです。

読書好きのみなさんにとって、本を読むことはどういうものでしょうか。

レイ・ブラッドベリ『華氏451度』
紙が自然発火する温度(摂氏だと約232.8度)をタイトルに冠するこの本は、テレビが発展した先で書物の所持すらも禁じられた社会を描いています。
禁ずる目的は、読書をしてばかりでテレビの話題についていけない人々の救済だとか…

主人公は、焚書を仕事とするモンターグ。
この仕事は本当に正しいのか?
本を読むことで得られるものは?
読書とはなんぞや、を考えたくなる一冊です。

本を読めなくなったことはありますか?

わたしは、社会人になってすぐのころ、鬱々と毎日を過ごしていたころ。文字を追っても追っても、内容が頭に入ってこなくなった時期がありました。
おそらく、過度なストレスによる思考力の低下が原因だったのだと思います。

本を読めなくなって、少しずつ体調も回復して、また読んでみようと思ったとき、いきなりややこしい本は読めませんでした。
児童文学のようなやさしい本から読みはじめ、リハビリのような期間を経て今に至ります。


本の内容から直接得られるものがあるかどうかは、その本のもつ個性によります。
ただ、読書をすることで得られるものは、いくつもあると思っています。

思考力、読解力、構成力、語彙力 etc
小さいころはそんなこと意識していなかったし、ただ好きな本を読んでいたけれど、
今になって、あぁ役に立っているなぁと気づけるようになりました。

『華氏451度』の社会は、わたしたちが自発的に読書を辞め、そこに悪が漬け込んだ故に生まれたと作中で語られています。
テレビもSNSも便利です。
だけど、そのなかで読書とも共存したい。

他者の行いを見て、たとえ自分と違うことをしていたとしても、否定することの無い世の中になることを願って、今日は終わりにしましょう。

それではまた!

コリント人への手紙 第一 14:20
兄弟たち。物の考え方において子どもであってはなりません。悪事においては幼子でありなさい。しかし考え方においてはおとなになりなさい。

と或るクリスチャンのビブリオ

ろんと申します。クリスチャン目線で、読んだ本や漫画、映画の解説・感想、日常の事を書いております。

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